オトコはオンナの涙に弱いハズ。
泣きながら、三上健一の胸に飛び込めば一発で落とせると思った関口さとみ。
しかし、さとみは、先日、三上に電話で冷たくあしらわれた事を根に持っていた。
「こんな時だけ優しくしないで!」
そう言って部屋に駆け込んでいった。
もう少しじらしてやろうと考えながら・・・
もう一度永尾完治(カンチ)と逢う約束をしたさとみ。
悲劇のヒロインぶりを赤名リカに言うため、わざと約束の場所へ時間より早く行きリカに逢う。
カンチの気持ちをもう一度自分に振り向かせるため、
「私、永尾くんに甘えてたのかな・・・私がはっきりしないから・・・」と、甘えた声でカンチに言うさとみ。
「もうよそう・・・」と言うカンチにさらに追い打ちをかけるかのように、
「永尾くんが先に言ったんだよ。友達以上になろうって・・・」
「俺、見たんだよ。あの夜、関口と三上がキスしてるの・・・」
さとみは、追い込まれていた・・・
「ごめんなさい」と言い残し去っていくさとみ。
多分、この事は三上にも伝わるだろう。
こうなったら三上から落とすしかない・・・と考えながら・・・
そこへ、チャンスが舞い込んできた。
三上の母親から荷物を預かり三上の家に行く事になったのだ。
三上の家で口紅の付いたグラスやタバコを見つけたさとみは、軽蔑するふりをして帰ろうとする。
「待てよ!」と言う三上に、
「そんなつもりで来たんじゃない」と言うさとみ。
本当は、わざわざ服も着替えてきたのに・・・
短気な三上はつい「帰れよ!出て行けよ!」と言ってしまう。
このままでは二人とも逃げてしまう・・・どうするさとみ・・・
仕事が終わり、帰宅しようとする所へ三上が待っていた。
「私にはまだツキがある」そう思いながら三上の誘いを受けるさとみ。
三上は「俺のそばにいてほしい」とさとみに告白する。
さとみは思いっきり心の中で考えた。
これでこの男は私の思いのままになる・・・と。
「本当にいいの、三上くんの事好きになっても・・・」
さとみは自分から先には告白しないプライドの高いオンナだ。
あえて、三上からの告白の後に、「スキ」と言う言葉を言ったさとみ。
三上はオンナの連絡先を書いた手帳を燃やし始めた。
それを見たさとみは、「もういいから」と言いながら、
火のついた手帳を消そうとするのかと思いきや、三上に抱きつくような体制でせまった。
そして三上はキスをした。
あくまで、さとみからではなく三上からキスをせまるように仕向けたのだった。
そのまま三上の部屋で結ばれたさとみ。
しかもそのまま三上の部屋へ泊まったのだった。
すべては計画通り、しかし表向きは謙虚さをふるまうため、朝食まで作るさとみ。
三上はカンチに電話で、
「関口と寝た」と告げる。
さとみと三上の事で落ち込むカンチ・・・
リカが社内でケンカをしていると聞かされる。
しかも理由はカンチの事だと聞き、リカが心配になる。
落ち込むリカを励まそうとするカンチにリカは
「ねぇ、セックスしよう」と言う・・・