赤名リカと半同棲生活をはじめた永尾完治(カンチ)。
表面上はうまくいってるように思えるが、カンチの心にはまだ関口さとみへの思いが残っていた。
リカ、カンチ、さとみ、三上健一の4人で温泉へ行く事に。
集合場所に集まった4人。
だがさとみはまだ根に持っていた、長崎尚子の事を・・・
いまだに学生時代の話ばかりするさとみを見れば分かるように、執念深いオンナなのだ。
そんな2人のために場を盛り上げようとするカンチとリカ。
温泉で「原因は俺のヤキモチだよ」と言う三上。
その言葉を聞いたさとみは、かんたんなオトコ・・・と心の中でつぶやいた。
「俺にはお前しかいない、お前にも俺しかしない」
さとみの淫乱に灯が付いた。
さとみから三上を抱きしめ、部屋の灯りを消した・・・
大学で長崎を見つけた三上はあえて無視をした。
しかし、勘違いオンナ長崎は逆に三上に近づいていく。
三上はさとみに友達と飲んでると電話で伝えた。
長崎は単なる友達と三上は割り切ろうとしていた。
「はやく帰ってきてね」と言うさとみ。
あくまで、三上の前では良妻としてふるまっている。
そこへ、三上の昔のオンナが訪ねてきた。
「健一いる~?健一?」
さとみはカンチに電話をかける。
カンチの家にはリカがいるであろうと分かっていながら・・・
リカにはカンチの誕生日の件だと言い、カンチにはこの間のお礼だと言うさとみ。
「また、電話したりしても大丈夫?」
とカンチの心をさぐるような言葉を残し電話を切った。
帰宅した三上に「信じてるから・・・」とつぶやき抱きしめるさとみ。
さとみは思っていた。
カンチを自分の元に取り戻そうと・・・
さとみは三上の弱みを探すべく大学へ偵察に行く。
さとみには運よく、三上には運悪く、長崎と二人で勉強している所を目撃する。
無言のまま大学を後にするさとみを三上は追いかけた。
「ここは私の来る所じゃなかった」
弁解しようとする三上に、
「私は待ってるだけなの?・・・私そんな便利なオンナじゃない・・・」
ここぞとばかりに三上に言うさとみ。
主導権を我がものにするために・・・
そして、カンチに電話をかけ、会う約束をする。
カンチの誕生日と知っていながら・・・多分、リカとお祝いするであろうと思いながら・・・
自分から呼び出しておきながら、何もしゃべらないさとみ。
ポツリ、ポツリと喋り出したと思いきや、
「もしかして私が好きなのは永尾くんだったりして」
と、カンチの気持ちを探る発言をする。
その言葉に動揺するカンチ。
「もうこれ以上、永尾くんに迷惑かけられない」
「はやくリカさんの所へ帰ってあげて」
「早く行って」
カンチはさとみと一緒にいたかったが、リカの事も頭にあった。
帰ろうとするカンチに、
「誕生日おめでとう」と、呼び止めようとするさとみ。
すべてはさとみの計算、カンチの思いは再びさとみに戻る、そう確信していた。
その頃三上は誤解を解こうと花束を買って戻ったがさとみはカンチと逢っている最中・・・
急いでリカの元へ帰ったカンチ。
しかし、さとみと逢ってたとは言えず嘘をついてしまう。
二人が逢っていたのを偶然見ていたリカは、嘘を付かれた事がショックで飛び出してしまう。
カンチはまんまとさとみの罠にはまったのだ。
さとみの逆襲が徐々に始まるのだ・・・