福山雅治、ももクロ、星野源など春アニメ映画の主題歌に力を入れる理由!!


今年も映画館ではゴールデンウィークに向けて話題作が目白押し。
中でも子供から大人まで幅広く楽しむことができるアニメ作品は、今年も活気にあふれている。

毎年恒例の東宝の三大アニメは、ここ数年で軒並み動員・興収ともに新記録を打ち立てており、年を追うごとに作品の内容はもちろんのこと、その主題歌にも力が入っている印象だ。

先週末の時点でシリーズ最高の興行収入目前まで迫っていた、春休み映画の定番タイトル『映画ドラえもん のび太の宝島』は、一昨年に一世を風靡したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)以降、飛ぶ鳥を落とす勢いの星野源が主題歌を担当。
「ドラえもん」という単刀直入なタイトルと、聞き覚えのある劇中音楽を挿入させることで、そのキャッチーさに磨きをかけ、上映中の映画館では同曲を口ずさんでいる子供たちの姿が多数見受けられたほどだ。

すでに春休みは終わり、新学期が始まった子供たちがほとんどだが、このまま例年通りゴールデンウィークごろまで続映されることは間違いない。
いずれにせよ、今年38年目を迎える『映画ドラえもん』は、シリーズ最高記録を打ち出すというニュースがヒットをさらに後押ししていくだろう。

毎週金曜日の19時台のテレビ朝日系列と同様に、映画でもすっかり『ドラえもん』のあとは『クレヨンしんちゃん』という流れがお決まりになっている。
3年前にシリーズ初の興行収入20億円越えを達成し、昨年こそ大幅な下落を見せたとはいえ、つねに作品の世界観にあわせた主題歌を提供している『クレヨンしんちゃん』は、“主題歌”という観点でいえばほかの2作を上回るクオリティだ。

今年は『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 〜拉麺大乱〜』というタイトルで、中華街を舞台にした作品となった『クレヨンしんちゃん』。
その主題歌を担当するのは、先日メンバーの1人有安杏果が卒業して、新たに4人体制となったももいろクローバーZ。
今年で10周年を迎える彼女たちにとって、2015年の春に公開された『ドラゴンボールZ 復活の「F」』以来の映画タイアップとなる。

タイトルは中国語で「笑って!笑おう!」という意味の「笑-笑〜シャオイーシャオ!〜」と完全に作品とシンクロ。
さらに彼女たちが劇中に「くろぐろクローバーZ」という名のアイドルグループ役で登場しイメージソングを披露するとのこと。こちらの楽曲にも注目だ。

そして、ゴールデンウィークの映画興行の目玉作品として君臨する『名探偵コナン』シリーズ。
今年の『名探偵コナン ゼロの執行人』で主題歌を担当するのは福山雅治。
これまでZARDやB’z、昨年の倉木麻衣などビーインググループに所属するアーティストが務めることが多いコナンの主題歌だが、3作ぶりにビーイング以外のアーティストが担当。
60億円を超える興行収入を叩き出すメガヒットを記録した近2作超えを狙う。

そんな福山がコナンの主題歌を担当するのは今作が初めて。
アニメ映画の主題歌を担当するのも『映画ドラえもん のび太と奇跡の島〜アニマル アドベンチャー〜』以来6年ぶりのことだ。
脚本を読んでイメージを膨らませたという福山は、今作の主要キャラクターである、安室透を自分が演じるならばという視点で、“真実”と“正義”をテーマにして書き下ろしたとのこと。
3月に行われた武道館でのライブパフォーマンスと、本編アニメの場面が融合したMVも必見だ。

またおなじみの作品以外にも主題歌に注目しておきたい作品として、4月21日から公開される『リズと青い鳥』がある。
『映画 聲の形』の山田尚子と吉田玲子が再タッグを組んだ京都アニメーションの最新作で、2015年に好評を集めた『響け!ユーフォニアム』のスピンオフにあたる本作。
主題歌を担当するのは2012年に結成された4人組バンドHomecomingsだ。

2人の少女の心の機微を繊細に映し、彼女たちが部活と友情に悩む現実パートと、2人の関係性と重なる絵本の中の世界のパートが描かれる本作。
それだけに「Songbirds」という楽曲はふわっとした雰囲気の中に、寂しさとあたたかさを両立させた楽曲に仕上がっている。
まさに作品のテーマである “青春”を切り取った一曲。
もちろん劇中に登場する吹奏楽も気になるところだ。

そして、5月5日から公開される『デジモンアドベンチャーtri.第6章「僕らの未来」』は、シリーズを象徴する曲となった99年放送の初代オープニングテーマ「Butter-Fly」をリメイクして、この「tri.」シリーズのフィナーレを飾る。
2016年に若くして亡くなった和田光司の歌声に、本作でメインキャラクターの声を担当する声優たち、さらに主要なデジモンキャラクターの声を担当している声優たちが加わり、シリーズの大団円にふさわしい楽曲となっている。
オリジナルを知っている人たちにとって、特別な一曲となることは間違いないだろう。

いずれの作品も共通しているのは映画本編との“世界観の共有”。
エンドロールがはじまっても映画の世界はまだ続いているので、最後まで席を立たずに、その主題歌をじっくりと堪能して、映画の余韻に浸ってほしい。