「映画ドラえもん のび太の宝島」は大人に媚びた作品?!


アニメ『ドラえもん』の声が大山のぶ代から水田わさびに代わったほか、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫と、メインキャラの声優交代があったのは、2005年。

あれから13年も経つのに、いまだに「こんなの、ドラえもんじゃない」と嘆く声もある。

とはいえ、子どもにとっては「今のドラえもん」が自分にとってのドラえもんであり、高齢化などによる声優交代は仕方のないこと。

しかし、そんなやむを得ない事情よりも、今のドラえもんが「愛せない」理由として藤子不二雄ファンが挙げる要素に、実は「カネのニオイ」があるという。
それが特に際立つのは、長編アニメ映画だ。

ネット上には
「最近のドラえもんの映画はお涙ちょうだいになってきていませんか」
「感動傾向になっている」
「偽ドラえもん映画で感動してる子供たち可哀想」
「お涙ちょうだいのシーンには反吐がでる」
といった意見が多数見られる。

「ドラえもんが、ちゃんと子どものほうを向いているならいいんです。
でも、そうじゃなくて、今は大人ウケを狙ったいやらしさがどうも鼻についてしまいます。
のび太のおばあちゃんの話とか、確かにいい話なんですが、近年はさまざまな形で何度放送されてるかわかりませんよね」

そう話すのは、藤子不二雄ファンでマンガ好きの週刊誌編集者。

また、漫画・アニメ好きのライターは言う。

「大人ウケ見え見えで、いやらしくて大嫌いなのは『ドラ泣き』とか『のび太泣き』とかいう言葉。
そんな言葉、藤子・F・不二雄先生は絶対に使いませんよね」

さらに、その「いやらしさ」が今春の『映画ドラえもん のび太の宝島』で頂点にきているのではないかと、ライターは言う。

「主題歌の星野源さんは、大人の女性には支持率が非常に高いですが、子どもたちにとっては“?”という感じでしょう。
大人への媚びが見えますよね。
また、今回は脚本がヒットメーカーの川村元気さんというのも、狙いすぎで怖いな、と思います」

その「怖さ」の理由については次のように話す。

「川村元気さんは映画プロデューサーとして数々のヒット作を手がけていて、確かにその手腕はすごいと思います。
長編アニメ映画では、細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』(2012)や『バケモノの子』(15)、新海誠監督の『君の名は。』(16)などのプロデュースなどを手掛け、いずれも、かつてはサブカル好きやアニメオタク向けの作品だったところから、エンタメ性を高めた大衆娯楽として大ヒットとなりました。
川村さんは時代の空気を読むのが非常にうまく、テンポがよく、わかりやすくポップな作品にしてくるので、ファンの裾野がグンと広がる意義が大きいと思います。
しかし、その一方で従来のファンからはそれを残念がる声も多数あります」

例えば、記録的ヒットとなった『君の名は。』は、新海監督がさまざまな作品でずっと描き続けてきた「離れ離れ感」「出会えない切なさ」を捨て、ハッピーエンドになってしまった。
そこで物語を終焉させてしまったと考えるファンも少なくないという。

「『ドラえもん』の場合は、わかりやすくエンタメ性の高い大衆娯楽としていいのかもしれませんが、果たして子ども向け作品になるのかどうか。そのあたりは不安ですね」

ネット上にも次のような声が多数ある。

「脚本川村元気か。子ども向け大丈夫なんか?」
「向いてない気がする」
「川村元気脚本だから内容はともかく、売上は凄そう」
「脚本が素人だから心配」
「なんか俳優の名前前面に出してキモいわ……」
「つーか今年の声優 長澤まさみ、大泉洋、悠木碧って川村元気のプロデュースアニメの声優多いな」

『映画ドラえもん のび太の宝島』公開は3月3日から。
子どもを切り捨てた、大人向けの媚び映画でなければ良いが……。