「金正男」は生きている!?暗殺されたのは影武者!?


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が暗殺された事件の衝撃が広がっている。
現在、殺害に関与したと思しき容疑者のうち数人がマレーシア警察当局に拘束され、次第に毒殺の手口が明らかになってくるとともに、北朝鮮側は遺体の引き渡しを要求。
金正男氏を手厚く保護してきた中国と北朝鮮の関係を含め、事件が今後の国際情勢に与える影響について世界各国が固唾を呑んで見守っている状況だ。

しかしここにきて、海外オルタナティブメディアなどを通してさらに不穏な情報が出回り始めている。
なんと、今回殺害された金正男氏は別人、つまり影武者だったのではないかと囁かれているのだ。
ことの発端は、今月18日にマレーシアの現地紙「NEW STRAITS TIMES」がスクープとして報じた、襲撃直後の金正男氏の姿を収めたとされる写真だ。

今月13日、金正男氏はマレーシアのクアラルンプール国際空港で2人組の女に毒物のような液体を顔にかけられ、その後みるみるうちに体調が悪化、病院へと搬送中に死亡したとされる。
写真は、襲撃直後に空港の医療施設へと駆け込み、ソファにぐったりと倒れ込んだ金正男氏だというが、ここに彼が本物ではない決定的な証拠があるという。
では、一体それは何か?

金正男氏(とされる男性)のTシャツの下からのぞいた腹部に注目してほしい。
大きくせり出した腹ということ以外、何の特徴も見られない。
しかし、本物の金正男氏は腹部に大きな刺青を入れているとの説があるのだ。
確かに、2013年に撮影されたという上半身裸の金正男氏の写真を見ると、胸から腹にかけて覆うように、複雑な柄の刺青があることがわかる。
ところが今回、空港の医療施設で撮影されたという写真を見る限り、あるべき場所に刺青が“ない”ではないか。

この疑惑について日本で真っ先に反応したのが、明治天皇の玄孫に当たるタレント・竹田恒泰氏だ。
19日、竹田氏は自身のフェイスブックを更新し、「真相は不明」としながらも「私がマカオで彼(金正男氏)を見かけた時は影武者と2人だった」と指摘している。

そもそも、北朝鮮の指導部には代々複数の影武者がいたとされる。
昨年シンガポールに脱北した同国の元高官の発言から、現在の最高権力者である金正恩第一書記には少なくとも15人もの影武者がいることも判明しているのだ。
そして、このような“伝統”は北朝鮮のみならず、ロシアを含めた旧共産圏や社会主義諸国では当たり前のように見られるとの説もある。

金正男氏を保護していた中国が、暗殺を防ぐために同氏の影武者を用意していたとしても何ら不思議ではないだろう。
そして今回、強行に遺体の引き渡しを要求する北朝鮮の姿勢も、「果たして本当に本人を消すことができたのか」という“焦り”の表れだと考えれば、納得がいくのもまた事実である。

いずれにしても、タレントの竹田恒泰氏が語るように今のところ真相は定かではない。
2013年に撮影された上半身裸の男が影武者である可能性も捨て切れない。
また、仮に別人説が正しかったとしても、このような危険があることがわかった以上、生き延びた本物が今後表舞台に出てくるとは考え難い。
実際に、事件を受けて金正男氏の息子が英オックスフォード大学への進学を断念したとの報道もある。
今後、金正男氏の一家は、中国で隠れるようにして暮らすことを余儀なくされるのかもしれない。
冷戦期ならまだしも、21世紀の現在に至ってもなお、このようにスパイ映画さながらの暗殺事件が起きているのが世界の現実なのだ。